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弁護士法人金沢税務法律事務所

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映画「Winny」「疑惑」「刑法第三十九条」

これまで見た刑事裁判映画(邦画)の中での個人的ベスト3を紹介します。

裁判や弁護士をテーマにした映画やドラマはたくさんありますが、弁護士を生業にしている身からすると、エンタメとして現実離れした演出は歓迎ですが、法廷技術が理解し難いものであるとげんなりする一方、 細かい実務あるあるにテンションが上がります。

「Winny」は実話のWinny事件を基にした映画で、被告人として起訴されたWinny開発者である金子勇さんを東出昌大が、 弁護人である壇俊光弁護士を三浦貴大が演じています。どこまでが実話かは知りませんが、やりがちな失敗尋問を後輩弁護士が窘められるシーンはゾクゾクします。僅か20年前の2004年に起きた事件を通して刑事司法の実像を知れるのは勿論、映画としてもとても面白いです。

「疑惑」は松本清張原作の1982年製作の映画です。被告人役を桃井かおりが、弁護人役を岩下志麻が演じており、協力し合うはずの立場の二人がバチバチにやりあいます。二人だけでなく、出てくる証人が揃いも揃ってあくが強いのですが、中でも桃井かおりが勤めていたラウンジのママ役の山田五十鈴が切る啖呵にはしびれます。

「刑法第三十九条」は森田芳光監督の1999年製作の映画。刑法第三十九条というのは、心神喪失者を責任無能力として処罰せず、心神耗弱者を限定責任能力として刑を減軽する法律です。多重人格が疑われる被告人を堤真一が、精神鑑定人を鈴木京香が演じます。何を話しているかわからない程早口で形式的に手続を進めようとする検察官(江守徹)にはにやけました。