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弁護士法人金沢税務法律事務所

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『夜と霧』

①ヴィクトール・フランクル『夜と霧』(池田香代子訳)、②諸富祥彦『フランクル 夜と霧』を読みました。

著者は、ナチスの強制収容所を生き抜いた、精神科医です。本には、強制収容所における過酷な経験とそれに対する洞察か書かれています。

読んでいて辛い部分がないわけではありませんが、コロナ禍の時代の今だからこそ、読むべき本だと思います。上記②によれば、フランクルの著作は、読むだけで治療効果がある、自殺を翻意させる力を持っているとのことです。両方併せて読むことをお勧めします。

以下、①から印象に残った文章を抜粋。

「強制収容所にいる人間に、そこが強制収容所であってもなお、なんとか未来に、未来の目的にふたたび目を向けさせることに意を用い、精神的に励ますことが有力な手立てとなる。被収容者の中には、本能的にそうした者たちもいた。その人たちは、おおむねよりどころになるものをもっていた。そこにはたいてい、未来のなにがしかがかかわっていた。」(①123頁)

「自分を待っている仕事や愛する人間にたいする責任を自覚した人間は、生きることから降りられない。またに、自分が「なぜ」存在するかを知っているので、ほとんどあらゆる「どのように」にも耐えられるのだ。」(①134頁)