被相続人の預金口座からの不自然な引出しを巡る問題

  • 2018/07/19
  • 宮本ブログ

遺産分割協議に際して,被相続人(亡くなられた方)の生前に同人名義の預貯金が不自然に引き出されていることが発覚し,相続人間で紛争になる場合は少なくありません(使途不明金の問題)。

このような場合,引出しにつき被相続人(亡くなられた方)の同意・了解がないときには,不当利得返還請求,または,不法行為に基づく損害賠償請求が考えられます。一方で,引出しにつき被相続人(亡くなられた方)の同意・了解がある場合には,特別受益が問題になります。

その当否を左右するものとして,以下の周辺事情が挙げられます(直接的な証拠が残っていないことが多い)。

・問題となる口座からの引出時期,その金額
・預貯金の移転が疑われる者の預貯金口座の入金時期,その金額(上の事情との関連性)
・引出しが行われた場所
・引出しの経緯、引き出した金銭の使途
・被相続人の資金需要
・預貯金の移転が疑われる者の資金需要
・引出行為当時の被相続人の健康状態,判断能力
・被相続人との同居者の有無
・被相続人と預貯金の移転が疑われる者との関係性
・預貯金の移転が疑われる者の弁解内容(矛盾,変遷の有無)

以上に限らず,遺産分割を行うにあたってご不明な点がある場合には,お気軽に弁護士までご相談ください。

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