損害賠償命令制度とは

  • 2019/07/08
  • 宮本ブログ

 損害賠償命令制度とは、一定の犯罪について、刑事事件を担当している裁判所に対し、損害賠償請求についての審理を求めることができる制度のことです。
 この制度には、以下のような特徴があります。
・対象となる犯罪は、殺人、傷害、傷害致死、強制わいせつ、強制性交等など、犯罪被害者等の権利利益の保護を図るための刑事手続に付随する措置に関する法律(以下「保護法」という。)23条1項各号に列挙された犯罪(保護法23条1項)
・申立て時期は、対象となる刑事被告事件の公訴提起時から弁論終結時まで(保護法23条1項柱書)
・申立手数料は、一訴因あたり一律2,000円(保護法42条1項)
・期日は原則4回以内(保護法30条3項)
・主な刑事記録がそのまま証拠として引き継がれる。

 上記とは別に、犯罪被害者等給付金支給制度という、殺人など故意の犯罪行為により、不慮の死を遂げた者の遺族又は重傷病若しくは障害という重大な被害を受けた犯罪被害者に対し、国が犯罪被害者等給付金を支給する制度もあります。この給付金は、労災保険などの公的補償を受けた場合や損害賠償を受けたとき、減額されることがあります。